日本で初めてVISAカードを発行した伝統と信頼を集める三井住友VISAゴールドカード。その三井住友VISAゴールドカードとアメリカン・エキスプレス・カードとどっちがいいのか悩んでる人も多いと思います。
そこで、三井住友VISAゴールドカードと年会費が同じくらいのアメックス・グリーンカードではどっちがいいのか、それぞれのカードを比較していきましょう。
三井住友VISAゴールドカードは、日本で初めてVISAカードを発行した三井住友カードが発行しているゴールドカード。
その伝統と実績、さらに高いステイタスがあるのに加えて、年会費割引率やポイントサービス、セキュリティ、さらに保険機能が充実していることなど、総合的に評価が高いゴールドカードになります。
前年度のショッピング累計金額に応じたボーナスポイントが一般カードの2倍になったり、マイ・ペイすリボ登録で年会費が半額になったりと何かとお得なサービスがある三井住友VISAゴールドカード。
保険機能も充実しているのも特徴で、最高5,000万円の海外、国内旅行傷害保険が本人だけでなく家族も自動付帯でついています。さらに、24時間、年中無休で医師への無料電話相談ができるドクターコール24があるのも魅力のひとつ。
ステイタスが高いのにお得感もあるゴールドカードということで、国内でも安定した人気があるのが特徴のカードになります。
アメックス グリーン |
13,200円(税込) |
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三井住友VISA ゴールド |
初年度:無料(インターネットでの申込) 2年目以降:11,000円(税込) |
年会費を比較してみます。アメックス・グリーンが13,200円(税込)なのに対して、三井住友VISAゴールドカードは、初年度が無料で、2年目以降は11,000円(税込)というお得さです。
インターネットで申し込むと常に初年度の年会費が無料なのでこれはスゴいですね。
2年目以降も11,000円と安いので、年会費だけで比較すると三井住友VISAゴールドカードの方がお得になります。
三井住友VISAゴールドカードは年会費を安くできるという大きなメリットがあります。2年目以降の年会費は11,000円(税込)なんですが、この10,000円をなんと4,400円(税込)にすることができるんです。
その方法ですが、リボ払いサービス「マイ・ペイすリボ」に登録をして、年1回以上カードを利用すると、翌年度の年会費がまず半額になります。
さらに、カードの利用明細を「Web明細サービス」にして、年6回以上利用すれば1,080円(税込)の割引となるので、結果、年会費が4,320円(税込)になるというワケです。
ちなみに年間の利用金額が300万円以上の場合は50%OFFとなるので、カード利用額が多い人の場合は、「マイ・ペイすリボ」に登録しなくても、「Web明細サービス」だけで4,320円(税込)にすることも可能です。
アメックスにはこのような2年目以降の年会費を安くする方法はないので、安い年会費でゴールドカードを持ちたい人は三井住友VISAゴールドカードがオススメになります。
アメックス グリーン |
6,600円(税込) |
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三井住友VISA ゴールド |
初年度:無料 2年目以降:1枚目は無料、2枚目以降は1,100円(税込) |
家族カードの年会費を比較してみます。
アメックス・グリーンは一律6,600円(税込)なのに対し、三井住友VISAゴールドカードは、初年度はすべて無料、2年目以降は1枚目が無料で2枚目以降が1,100円(税込)になります。
家族カードに関しても、圧倒的に三井住友VISAゴールドカードの方が安いですね。
アメックス グリーン |
三井住友VISA ゴールド |
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年齢 | 20歳以上 | 30歳以上 |
年収 | 300万以上 | 500万以上 |
それぞれのカードの審査基準をみてみます。
アメックス・グリーンの年齢以外は推定になりますが、三井住友VISAゴールドカードの方が審査基準がずいぶん厳しいのがわかります。
アメックス・ゴールドでも25歳以上であれば取得できるのに対して、三井住友VISAゴールドカードは30歳以上(原則)。ダイナースクラブに匹敵する厳しさになっています。
審査に不安がある人はアメックスがオススメです。
三井住友VISAゴールドカードは、新規申し込みに関してはとても厳しいですが、下位のプロパーカードからのランクアップは比較的通りやすくなっています。
審査が不安だけど、三井住友VISAゴールドカードを持ちたい!という人は、三井住友VISAクラシックカードや、三井住友VISAプライムゴールドカードなどからスタートするのがオススメです。
アメックス グリーン |
一律の制限はなし(会員によって違いあり) 始めは30〜40万くらいしか設定されないことも |
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三井住友VISA ゴールド |
50万~200万 |
カードの利用限度額を比較してみましょう。
三井住友VISAゴールドカードは最高が200万円までなのに対して、アメックス・グリーンは利用限度額に一律の制限はありません。
とは言っても無制限で使える訳ではなくて、アメックスの場合は、その人の年収や利用状況、支払い実績などによって利用限度額が設定されます。
実績を積んで利用限度額をあげていくこと、さらに事前に承認を得ておくことで、200万円以上利用することも可能なので、カード利用を多くしたい人にとってはアメックス・グリーンの方がいいですね。
ただし三井住友VISAゴールドカードが最初から100万円くらいの限度額が設定されるのに対して、アメックスは最初は限度額が低く設定されるので注意しましょう。
クレジットカード決済についてそれぞれ比較してみましょう。
アメックスは国内に強いJCBと提携しているので、国内の場合は、アメックス、VISAとも使えるお店にそんなに大差はないです。稀にJCBは使えるけどアメックスは使えないというお店が存在するようなので、若干VISAが有利でしょうか。
海外の場合は、カード利用率が低い小さなお店などでは、アメックスが使えないケースがあるようなので、こちらもVISAに軍配があがります。
国内、海外ともカードの利便性を考えるなら、三井住友VISAゴールドカードが有利になると思います。
次にポイントについてそれぞれ比較してみましょう。
アメックス グリーン |
三井住友 VISA ゴールド |
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ポイント プログラム |
メンバーシップ・リワード | ワールドプレゼント |
ポイント 付与 |
100円=1ポイント | 1,000円=1ポイント |
還元率 | 0.3~0.5% マイル1% |
0.5%~0.8% (ステージ次第) マイル0.3% |
有効期限 | 無期限 | 3年 |
三井住友VISAゴールドカードは、「ワールドプレゼント」というポイントプログラムで、1,000円(税込)ごとに1ポイントがたまります。基本1ポイント=5円なので還元率は基本0.5%、マイルになると0.3%になります。
それに対し、アメックス・グリーンのポイントプログラムは「メンバーシップ・リワード」で、100円で1ポイントがたまります。アイテム交換の場合は、還元率約0.3~0.5%ですが、マイル交換の場合だと、1,000ポイント=1,000マイルになるので還元率はなんと1%。
マイルをためたい人なら断然アメックス・グリーンがお得になります。
さらに大きいのが有効期限。三井住友VISAゴールドカードが3年間なのに対し、アメックスは一度アイテムに交換すればなんと無期限。長い期間をかけてたくさんのポイントをためるならアメックス・グリーンが断然有利になります。
ただし、三井住友VISAゴールドカードは、年間の利用額によって還元率があがるというメリットがあります。50万円以上で0.6%、100万円以上で0.65%、、300万円以上で0.8%となるので、カード利用が多い人はかなりお得になります。
交換先もiDバリュー、三井住友カードWAON、楽天スーパーポイント、dポイント、WALLETポイントなど使い勝手がいいので、マイル以外でポイントを使いたい人の場合は三井住友VISAゴールドカードが便利だと思います。
アメックス・グリーン提携航空会社 |
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ANA、チャイナエアライン、デルタ航空、ヴァージンアトランティック航空、タイ国際航空、キャセイパシフィック航空、シンガポール航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、スカンジナビア航空、アリタリア-イタリア航空、フィンランド航空、エティハド航空、エミレーツ航空、カタール航空、エールフランス/KLM航空 |
三井住友VISAゴールド提携航空会社 |
ANA、シンガポール航空、アリタリア-イタリア航空 |
マイル交換についてみてみましょう。
ポイントのマイル移行は、還元率の高さや提携航空会社の多さを考えたらアメックスが断然お得になります。
ただ、アメックスの場合は、年間3,300円(税込)の「メンバーシップ・リワード・プラス」の登録と、ANAマイルに交換する際には、さらに年間5,500円(税込)の「メンバーシップ・リワードANAコース」に登録する必要があるので、いわゆる移行手数料がかかります。
三井住友VISAゴールドカードの場合は、こういった移行手数料はないですが、そもそもの還元率が良くないので、登録料を払ってもアメックス・グリーンがお得になるのでオススメです。
アメックス グリーン |
三井住友VISA ゴールド |
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空港ラウンジ 利用 |
本人、同伴者1名が無料 国内28空港 海外1空港1か所 |
本人のみ無料 国内28空港 |
プライオリティ パス |
年会費無料で登録可 | ー |
空港ラウンジ利用について比較してみましょう。
アメックス・グリーン、三井住友VISAゴールドカード、どちらも国内28空港のラウンジを無料で利用することができます。ただし、三井住友VISAゴールドカードが本人のみなのに対し、アメックス・グリーンは同行者1名も無料になります。
海外の空港のラウンジに関しては、三井住友VISAゴールドカードは、利用できる空港はありません。
それに対して、アメックス・グリーンの場合は、ハワイ・ホノルル国際空港のラウンジが利用できるのと、国内外1,300ヶ所以上の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス・メンバーシップ」に無料で登録が可能です(通常は年99米ドル)。
海外旅行や出張が多い人はアメックス・グリーンが断然お得になります。
アメックス グリーン |
三井住友VISA ゴールド |
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日本語 サポート |
【グローバル・ホットライン】 レストラン予約や医療機関の紹介など、24時間通話料無料またはコレクトコールで相談OK。 |
対応なし |
手荷物宅配 | 【出発時、帰国時】 手荷物を1つ無料で配送 |
【帰国時 】手荷物を1つ500円(税込)で配送 ※2017年3月31日まで |
オンライン 旅行予約サイト |
【アメリカン・エキスプレス・トラベル オンライン】 航空券の予約、宿泊、レンタカーなど、オンラインで予約OK。優待特典あり。 |
【relux】 全国の一流旅館・ホテルを厳選した会員制宿泊予約サービス「Relux」で予約すると3,000円割引。 |
トラベル デスク |
【H.I.S. アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスク】 電話1本で海外・国内の旅行の手配OK |
対応なし |
海外旅行でのサポートを比較してみました。
アメックス・グリーンが非常に充実しているのがわかります。24時間の日本語サポートや無料手荷物配送、電話で旅行の手配をすべてしてくれるサービスなど、海外旅行や海外出張が多い人には断然お得な内容になっています。
三井住友VISAゴールドカードは、旅行予約サイトも国内限定になるので、海外旅行に関するサポートはほとんどなし。海外旅行に行くか行かないかでカードの選択はだいぶ違ってくると思います。
保険金の 種類 |
アメックス グリーン |
三井住友 VISA ゴールド |
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付帯条件 | 利用付帯 | 自動付帯 |
傷害死亡 後遺障害 |
5,000万 (家族1,000万) |
自動:1,000万 利用:4,000万 (家族1,000万) |
傷害治療 | 100万 | 300万 (家族200万) |
疾病治療 | 100万 | 300万 (家族200万) |
賠償責任 | 3,000万 | 5,000万 (家族2,000万) |
携行品 損害 |
30万 | 50万 (家族50万) |
救援者 費用 |
200万 | 500万 (家族200万) |
海外旅行保険を比較してみましょう。
海外旅行の傷害保険は三井住友VISAゴールドカードの方がいいですね。さすがゴールドカードという内容です。
アメックス・グリーンが利用付帯なのに対して三井住友VISAゴールドカードは自動付帯でもOK(一部利用付帯)。
保証金額も高くなっています。
ただ、アメックス・ゴールドやJCBゴールドに比べると弱い印象はあります。
保険金の 種類 |
アメックス グリーン |
三井住友 VISA ゴールド |
---|---|---|
付帯条件 | 利用付帯 | 自動付帯 |
傷害死亡 | 5,000万 (家族1000万円) |
自動:1,000万 利用:4,000万 |
傷害後遺 | 5,000万 (家族1000万円) |
自動:1,000万 利用:4,000万 |
入院 | × | 5,000円/日 |
手術 | × | 最高20万円 |
通院 | × | 2,000円/日 |
国内旅行保険に関してもアメックス・グリーンが利用付帯なのに対し、三井住友VISAゴールドカードは自動付帯(一部利用付帯)。入院や手術、通院にも対応しているので、こちらも三井住友VISAゴールドカードが優勢。
しかし、アメックス・グリーンは国内旅行でも家族特約があるので、家族とよく旅行に行く人にはメリットが大きいと言えます。
補償 | アメックス グリーン |
三井住友 VISA ゴールド |
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期間 | 購入日から90日間 | 購入日から90日間 |
金額 | 年間最高500万円まで | 年間最高300万円まで |
ショッピング保証について比較してみます。
三井住友VISAゴールドカードが年間最高300万円までなのに対し、アメックス・グリーンは最高500万円まで保証をしてくれます。
アメックスはその他のプロテクションも充実していて、オンライン・ショッピングで第三者によるインターネット上での不正使用などを保証してくれる「オンライン・プロテクション」、購入した商品の返品を、購入店が受け付けない場合に保証してくれる「リターン・プロテクション」もあります。
万が一の保証については、アメックス・グリーンの方が充実していると言えますね。
電子マネー | アメックス グリーン |
三井住友 VISA ゴールド |
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付属する 電子マネー |
なし | iD、WAON、PiTaPa |
楽天Edy | チャージ○ | チャージ○ |
ポイント付与× | ポイント付与× | |
nanaco | チャージ○ | チャージ× |
ポイント付与× | ポイント付与× | |
モバイル Suica |
チャージ○ | チャージ○ |
ポイント付与× | ポイント付与× | |
SMART ICOCA |
チャージ○ | チャージ○ |
ポイント付与× | ポイント付与× | |
WAON | チャージ○ | チャージ× |
ポイント付与× | ポイント付与× | |
PASMO | チャージ× | チャージ× |
ポイント付与× | ポイント付与× |
電子マネーについてみてみましょう。
アメックス・グリーンは付属する電子マネーがないのに対し、三井住友VISAゴールドカードはiD、WAON、PiTaPaを利用することができます。
特にiDは、クレジットカード一体型、おサイフケータイ、iD専用カードの3種類から選べることができて、年会費、発行手数料も無料なのでとても使いやすくなっています。(WAON、PiTaPaは専用カードのみ。)
その他の電子マネーについても、ポイントはつきませんが、PASMO以外のチャージは可能になっています。
アメックス・グリーンはチャージできる電子マネーが少ないので、電子マネーの使い勝手は断然、三井住友VISAゴールドカードがいいですね。
アメックス・グリーンにはない三井住友VISAゴールドカードのその他の付帯サービスをまとめてみました。
ドクターコール24 |
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医師への24時間・年中無休の無料電話相談ができます。ただし国内からの相談のみ。 |
写真入りICカード |
カード裏面に自分の顔写真を入れることができます。カード紛失・盗難時の不正使用の防止に効果的。(年会費は写真なしカードと同一) |
アメックス・グリーンともと三井住友VISAゴールドカード。この2つのカードは付帯サービスやポイント利用などにそれぞれ特徴があるので、違いが割とはっきりしているのがポイントですね。
アメックスが海外旅行などの旅行に付随するサービスやマイル利用が充実しているのに対し、三井住友VISAゴールドカードは、年会費の安さやポイントの使いやすさ、さらに電子マネーが使えたり、ドクターコール24があったりと、国内の普段の生活でのサービスが充実しているのが特徴。
旅行を楽しむならアメックス・グリーン、普段の生活をお得にするなら三井住友VISAゴールドカードが向いているのではと思います。
三井住友VISAゴールドカードは、年会費割引率やポイントサービス、セキュリティ、さらに保険機能が充実しているなど、総合的な評価が優れているゴールドカードです。