先日、アメックスから「サービス開始のご案内 - ペイフレックス」というメールが届きました。
内容は、「本日より、お客様のカードの基本機能として新たなお支払いのサービス'ペイフレックス'を付帯させていただきました」というものです。
で、その後すぐにアメックスから「お支払いの新しいサービス開始のご案内です」という封書が届きました。
こちらには、私のアメックスカードに「'ペイフレックス あとリボ'を加えさせていただきました」とあります。
ペイフレックス?あとリボ?ナニコレ?申し込んだ記憶はないけど・・・。
とにかくよくわからないので、早速、ペイフレックスのサービス内容をチェックしてみることにしました。
なんていうか、クレジットカードの機能って結構わかりづらいものが多いですよね。特にリボ系ってなんだかややこしい印象。
なので、自分の勉強も兼ねて、ペイフレックスについてまとめてみましたので、よかったら参考にしてみてくださいね。
ペイフレックスというのは、アメックスのリボ払いシステムのことで、「あとリボ」というのは、そのリボ払いシステムの種類の一つになるようです。
ちなみに、「あとリボ」の他に「自動リボ」というのがあるみたいですね。
ですが、「あとリボ」、「自動リボ」を詳しく説明する前に、まずは基本的なリボ払いについてしっかりおさらいしてみたいと思います。
「リボ払い」というのは、一般的によく利用する「一括払い」、「分割払い」と同じで、クレジットカードの支払い方法の一つになります。
ここでイマイチよくわからないのが「分割払い」と「リボ払い」の違いだと思うので、まずはその違いについてみていきます。
「分割払い」は、利用代金を支払う回数をあらかじめ決めて分割して支払うのに対して、「リボ払い」は、毎支払残高に応じて月の支払額があらかじめ決められて、その決められた一定の金額を支払うというものです。
●分割払い支払いイメージ
●リボ払い支払いイメージ
なんのこっちゃって感じですが、例えば、「20,000円のカバンをクレジットカードで購入したケース」で考えてみましょう。
まず、分割払いのケースをみていきます。
分割払いにしたい場合は、カード利用時に支払い回数を決めます。今回は5回の分割にしました。この場合、翌月から毎月4,000円を5回支払うことになります。
ただ、分割払いにすると分割手数料がかかってくるので、実際に支払う金額は「4,000円+手数料」になります。
分割払いの手数料は「年率」になるので、支払い回数が少なければ少ないほど安くなって、多ければ多くなるほど高くなっていくしくみになっています。
なるべく少ない回数にした方が負担が少なくなる訳ですね。
では、リボ払いにした場合はどうなるのかみてます。
リボ払いでは、支払残高に応じて毎月支払う金額が決まるしくみになっています。今回は20,000円の利用なので残高は20,000円です。
月々の支払額設定はカード会社によって違いますが、例えばJCBカードの場合は、最低5,000円から1,000円単位で自分で好きなように設定できるので、5,000円で設定した場合を考えてみます。
この場合、単純に計算すると、月5,000円を4回支払うことになりますが、リボ払いも分割払い同様に手数料がかかります。
リボ払いの手数料は元金に対してかかるので、5,000円と設定しても、実際は「5,000円+手数料」を支払うことになります。
リボ払いの手数料は分割払いと同様に年率になるので、支払い完了が早ければ早いほど安くなって、遅ければ遅くなるほど高くなっていくしくみになっています。
月々の支払いを少額に設定すると、その分、手数料の負担が大きくなるということですね。
ざっくりですが、リボ払いの支払いのしくみがなんとなくわかったところで、アメックスのリボ払い「ペイフレックス」についてみていきましょう。
アメックスのペイフレックスには2種類あります。それが「あとリボ」と「自動リボ」というものです。
「あとリボ」は、カードを利用した後に自分で指定した利用分だけをリボ払いに変更できるサービスで、「自動リボ」は、事前に設定した金額以上の利用分だけを自動的にリボ払いにするサービスになります。
●あとリボ支払いイメージ
カード利用後に、指定した利用分をリボ払いに変更することができる。
●自動リボ支払いイメージ
カード利用前に、あらかじめリボ払いにしたい金額を設定。設定した金額以上分が自動的にリボ払いになる。
では、それぞれについて詳しくチェックしていきましょう。
「あとリボ」は、カードを利用した後に自分で指定した利用分だけをリボ払いに変更できるサービスです。私のアメックス・ゴールドに追加で設定されたやつですね。
一般的なリボ払いは、事前にリボ払い設定をしておくか、もしくはカード利用時にリボ払いを選択するかになりますが、ペイフレックスの「あとリボ」は、カードを利用した後にリボ払いに変更できるというのがポイント。
今月カードでたくさん買い物をしてしまって、いざ明細見てビックリ!どうしよう、こんなにたくさん支払うのはちょっとキツイ〜、というときなんかにすごく心強いサービスになっています。
具体的な使用方法ですが、今月、「20,000円のカバン」と「10,000円の靴」と「5,000円の服」をアメックスで一括購入したケースで考えてみましょう。
本来であれば、翌月に計35,000円が一括して口座引き落としされる訳ですが、この支払いをパソコンやスマホを使って、アメックスのWebサイトからリボ払いに変更することができます。
電話で申し込む必要がなく、Webで24時間変更できるのがポイントですね。
●オンライン・サービスのカード利用履歴ページから変更
変更の仕方ですが、35,000円全部をリボ払いに変更してもいいし、カバンの20,000円だけリボ払い変更することも可能。また、靴10,000円と服5,000の計15,000円だけリボ払い変更というのもOKです。
カード利用単位で変更ができるという訳です。
●リボ払いに変更したい利用分を選択
ちなみに、リボ利用金額は10,000円からになるので、服5,000円だけでは変更はできません、念のため。
「リボ払いシステムを設定しました」っていう案内がきた時は、勝手に設定されちゃ困るんだけど・・・、と最初ちょっと焦りましたが、「あとリボ」はアメックスを利用した後に自分で変更しなければ普通に一括払いになるので、自動的に設定されても特に問題はないようですね。
では次に、「あとリボ」に変更した場合、どのような支払いになるのかをみてみましょう。
ペイフレックスの「あとリボ」は、ずっと同じ金額を支払う「定額方式」ではなくて、残高に応じて月々の支払額が変わる「残高スライド方式」になります。
残高が10万円なら月々3,000円、10〜20万円なら月々6,000円といったように、残高によって月々の支払額が違います。
リボ払い残高 | 月々の支払額 |
---|---|
100,000円以下 | 3,000円 |
100,001円〜200,000円 | 6,000円 |
200,001円〜300,000円 | 9,000円 |
300,001円〜400,000円 | 12,000円 |
400,001円〜500,000円 | 15,000円 |
1,400,001円〜1,500,000円 | 45,000円 |
それから、これにプラスして手数料がかかります。
ちなみに、完済するまでに新たにリボ払いを加えた場合は、加算した残高に対して手数料がかかってくるので、どんどんトータルの支払い金額が増えていきます。
リボ払いは便利なシステムですが、残高を常に確認して増えすぎないようにすることが大切ですね。
リボ払いに変更した後、長い返済期間が気になるようであれば、余裕のある月にリボ払いの残高分をまとめて支払うことも可能とのこと。
返済期間が長くなればなるほど手数料も高くなってしまうので、余裕がある場合は一気に返済するのがおすすめです。
では、ペイフレックスのもう一つ「自動リボ」についてみていきましょう。
「自動リボ」は、事前に設定した金額以上の利用分だけを自動的にリボ払いにできるサービスになります。
ちなみに、設定金額というのは1回の利用金額のことです。その月の利用合計金額ではないので注意しましょう。
例えば、設定金額を20,000円とした場合、1回の利用が20,000円未満のものは一括払いに、20,000円以上のものはリボ払いに自動で振り分けられるというしくみです。
上記の例でいうと、30,000円のバックと40,000円のゴルフクラブの計70,000円がリボ払いになって、3,000円の夕食のお買い物と15,000円の公共料金の計18,000円が一括払いになります。
自動リボの月々の支払い金額ですが、あとリボと同じで、下記のような「残高スライド方式」になっています。
リボ払い残高 | 月々の支払額 |
---|---|
100,000円以下 | 3,000円 |
100,001円〜200,000円 | 6,000円 |
200,001円〜300,000円 | 9,000円 |
300,001円〜400,000円 | 12,000円 |
400,001円〜500,000円 | 15,000円 |
1,400,001円〜1,500,000円 | 45,000円 |
今回はリボ払い残高が70,000円になるので、月々3,000円の支払いになりますね。プラス、あとリボ同様に、手数料がかかってきます。
自動リボの設定ですが、以前は利用したい人が申し込み登録して設定するという流れだったようですが、2017年7月19日から設定方法が変更になりました。
現在は、カード入会後3ヶ月経過した時点で自動的に「あとリボ」が設定されて、今回の私のように登録完了の案内がきます。
「自動リボ」を利用したい場合は、アメックスのオンラインサービスで「あとリボ」を「自動リボ」に変更すればOKです。
●オンライン・サービスのカード利用履歴ページから変更
申請しないと利用できなかったリボ払いが、今は自動で設定されるので、リボ払いをしたい人には便利になったのかな。
ただ、アメックスはいわゆるステータスカードな訳なので、一括払いができる人が持つべきで、分割払いやリボ払いなんて不要、という意見は多いみたいですけどね。
ちなみに、自動リボの設定金額ですが、下記10種類から選択することができます。
自動リボ設定金額 | ||||
---|---|---|---|---|
2千円 | 5千円 | 1万円 | 2万円 | 3万円 |
4万円 | 5万円 | 10万円 | 15万円 | 20万円 |
自分のカード利用金額に合わせて選ぶことができるようですね。
それから、「あとリボ」と「自動リボ」の併用はできません。利用できるのはどちらかひとつのみになります。
「自動リボ」に変更した後、やっぱり「あとリボ」に戻したいという場合は、アメックスのオンラインサービスサイトから変更することができます。
アメックスのペイフレックスについて詳しくみてきましたが、実際どうなんでしょうね。利用する人っているのかな?という感じはします。
リボ払いって、「月々の支払額が決まってるから安心〜」っていう感じの広告が多いけど、手数料や残高の計算がめちゃめちゃ複雑なので(今回実際に計算してみて実感しました)、安易に利用するものじゃないよな〜っていうのが私の感想ですね。
特に「自動リボ」はやめた方がいいかもですね。しっかり管理しないと設定してることを忘れてしまって、残高がすごい金額になっちゃう可能性大です。
なので、もし利用するとすれば「あとリボ」の方がいいと思います。
ボーナスを当て込んで高い買い物をしたけど、ボーナスがもらえなかった・・・、株やFXで大損した・・・、なんて時に助かります。
でも、アメックスはやっぱりかっこよく一括払いで利用したいなと思う私でした。